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労務屋さん

経営者とともに「いい会社を作ろう」です。 企業や団体の成長を支える、いわゆる「ヒト」「モノ」「カネ」 「人」に関することを業務としています。

「自分の事しか考えなくていい社会」の崩壊

人は、想定内の事象の内に暮らす。
 昔、「成長の限界」という著作がありました。ローマクラブが資源と地球の有限性に着目し、マサチューセッツ工科大学のデニス・メドゥズを主査とする国際チームに委託して、システムダイナミクスの手法を使用してとりまとめた研究で、1972年に発表されました。「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしていました。1970年における専門家の「石油寿命の予測」は後40年 それから40年後の2010年における専門家の寿命予測は43年 つまり、「成長の限界」のなかで、枯渇すると言われた2010年に逆に石油寿命は3年増えてしまいました。
 日本的雇用システム①終身雇用制度(長期的雇用制度)、 ②年功序列賃金制度、 ③企業別労働組合、バブルが弾けた1990年以降も想定内のこととして亡霊のように存在しています。

 人は、想定外の出来事の前では、無力であるようです。
 比較的裕福な生活を送ってきた者にとって今までの生活の基盤を失うことは、従来から困窮の生活を送ってきた者よりも生活の選択肢を少なくするようです。生活に困窮している者は、生活保護を受容することも選択肢のひつとして、想定の範囲です。
 今回の福島原電による放射能物質の処理についても同様なことがいえる。ご存知のように放射能物質は、放射能の物質により異なりますが、消滅までの期間が多くの場合長く健康に影響します。通常の熱処理などでは軽減するものでもないことからなんら問題の解消なりません。そしてそれらの物質を集めることとしていますが、集めたものをどのように処理するかについては、未だ決まっていません。汚染箇所の土地を削るなどの除去された場所は一時的には、数値は下がるでしょうが、風が吹いたり雨が降りればまた状況が変ることは、自明の理です。
 国ですらこのような行き当たりばったりの対処ですから個人に降り注がれた災禍の対応を誰も笑うことは出来ません。
                       つづく
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