落合監督がユニホームを脱ぐことになった。原因は、大物選手の海外流出それに伴う観客動員数の減少にあるらしいが、地方でのマスコミの放映もこのところめっきり少なくなった。それに変り、サッカーの観客動員数の伸びは大きい。「なでしこ」人気もあってか早朝からいい汗をかく人を見ることが多い。優勝争いの行方を占う首位ヤクルトとの4連戦の直前に、中日は落合監督の退任を発表した。04年の就任以来、リーグを3回制し、07年には日本一にもなった。今季もここまで2位と、実績面であえて交代させる理由はない。だが、守り勝つスタイルで好成績を上げながらも、観客動員は減り続け、球団も勝利だけを追求することはできなくなった。落合監督は「勝つことが最大のファンサービス」と公言し、勝利至上主義に徹してきた。07年の日本シリーズでは、八回まで完全試合の快投を演じていた山井に代え、九回から抑えの岩瀬に交代したこともあった。選手のけがも隠すなど、徹底した情報管理を敷き、シーズン終了後恒例のファン感謝デーにも顔を出さない姿勢に対し、営業部門など球団内の不満は積もっていった。また、監督人事の一新を求める現場からの突き上げも強かった。中日の次期監督に決定した高木守道氏が23日、ナゴヤドームで取材に応じ、中日OBを軸に組閣を進める方向性を示した。「地元の人が『この選手の昔を知っている』という人になってもらうのも必要じゃないかな」と話した。また、同日朝に愛知県出身で、米大リーグ・マリナーズに在籍するイチロー外野手の父・宣之さんに電話したことを明かし、「イチロー選手にぜひとも来て欲しいと言ったら、『伝えときます』と言ってたよ」。福留(インディアンス)、川上(ブレーブス)らの名前を挙げ、積極的に戦力補強に動く方針も示した。
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