3月11日の東日本大震災発生から約一ヵ月後の4月13日に鯖江市は、市民からの善意である義捐金3500万円を被災地に届けた。福井県の県都に隣接する鯖江市は、地場産業の「めがね」の産地として有名な所です。人口68,800人 世帯数22000の決して大きくはない市ですが、市長の強い思いが市民を動かしたのでしょう。この鯖江市ですが、「平成の市町村の大合併」の時には市を二分する大問題となり、結局「住民投票」を経て、合併し広域になることによる行政サービスの低下を懸念し従前のままであることを選択した経緯があります。この程、法政大学の政策創造研究科の坂本教授らの「47都道府県の幸せ度」の研究発表が行われ、福井県が「幸せ度」の一位となりました。上位3県(福井・石川・冨山)に共通することとして、人柄が雪国で忍耐強く、勤勉であること。どの様な仕事であれ仕事を通じて社会との関係が得られることを知悉している土地柄でもある。坂本教授は「幸せ度が高い理由として、日本海側に位置し、東京から離れた人口100万人前後の県であること。ものづくり、第二次産業が集積していること。失業率の低さや保育所定員の高さなど就業環境や子育て環境も整っていること。子ども、女性、労働者、障害者、老人に優しいことがうかがえる」と説明。また、残念ではあるが、「上位20位までのうち、250万人以上の都道府県、東京圏・大阪圏の都道府県はほとんどない。」ことを指摘し、「ロケーションや規模にかかわらず、政策努力、個人努力によって幸福度は高めることができる」と話す。
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