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労務屋さん

経営者とともに「いい会社を作ろう」です。 企業や団体の成長を支える、いわゆる「ヒト」「モノ」「カネ」 「人」に関することを業務としています。

「自分の事しか考えなくていい社会」の崩壊


厚生労働省は、2010年度の「脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況」を発表しました。くも膜下出血などの「脳血管疾患」や心筋梗塞などの「心臓疾患」は、過重な仕事が原因で発症することがあることから、厚生労働省は、こうした過労死や、仕事のストレスによる精神障害の状況について、労災請求件数を公表しています。
 「脳・心臓疾患」の昨年度の労災保険の申請件数は802件で、ここ最近減少傾向にありましたが、経済構造の変化などの影響により、4年ぶりに増加をしました。一方精神障害の昨年度の申請件数は1181件と「脳・心臓疾患」を超えており2年連続で増加傾向にあります。このように申請件数は「脳・心臓疾患」よりも「精神障害」の方が多いことがわかります。
 社会保険制度は、厚生年金等による保障は、生活部面全般に起因していること支給対象にしていますから、支給要件に該当すれば支給されます。一方労災保険は、仕事生活に起因しているものだけを保障の対象とし、保障を別途労災保険で補償するという形を取っています。いうならば、仕事上に起因をしていれば両方から支給を受けることが出来ることとなります。ただ「脳・心臓疾患」・「精神障害」ともに仕事上に起因しているかどうかの判断が難しく、厚生年金等のみの保障ということが多いようです。
 会社経営者は、従業員に対し安全配慮義務を負うこととされていますから産業医の指導を受けるなどリスク管理をすることが必要と考えます。

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